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2005年 02月 06日
磯崎哲也事務所&板倉雄一郎事務所に釣られた
「オンライン証券会社の増収は株価の下げ圧力」か?/isologue -by 磯崎哲也事務所
SMU 第178号「オンライン証券会社の増収は株価の下げ圧力」/板倉雄一郎事務所

なんか関係者の反論のようで嫌なのですが面白いので磯崎さんに釣られました。

オンライン証券の増収は既存対面証券の手数料収入がシフトしている部分もあるので、仮に「オンライン証券会社の増収は、株価の下げ圧力」という理論が正しかったとしても、実際には証券会社全体での収益(手数料収入)は低下しているので、むしろ「資本コストの減少」になるのでは。つまり、オンライン証券が増収を続け高手数料率の既存対面型証券からのシフトが進めば、資本コストの減少に繋がることとなり、逆に「株価の上げ圧力」となるということが言えるかと。

要は磯崎さんの言ってるのと同じことなんだけど、
オンライン証券できる前=100
半々=55
オンライン100%=10
100%までいけば取引頻度が10倍になるまでは、オンライン証券ができる前よりも証券会社全体での手数料収入は下回ることとなります。

>市場全体として「取引手数料総額が上昇した」
というのは最初に説明しましたが、オンライン証券での取引だけで考えられているのではないかと思います。

>個人投機家の取引コストが上昇した
というのも市場全体の総額では上昇していませんし、短期投機は手数料1%ではできなかったのが10分の1になってはじめて可能になった手法です。つまり取引コストが低下したことによって短期投機も可能になったわけで、取引コストが上昇したのであれば短期投機は増えません。

>「個人投機家の期待収益率は、取引手数料の増大分と同等程度上昇する」
取引コストの低下が取引回数の増加をもたらしたとしても、期待収益率は取引コストの低下により下がっているわけですが、仮に取引コストの低下よりも取引回数の増加の影響力が大きく手数料総額が上回ったとしても、1取引あたりの取引コストが上昇するわけではないので、この主張も間違っていると思います。むしろ、後段のように手数料総額が大きくなれば、さらなる手数料引き下げによるコスト低下となるのが現実的な推察ではないかと思います。

あと、論理的なポイントとしては、投資家の期待収益率というのは一つの取引において「○%」って期待してると思うんですけど、一つの取引における手数料率は10分の1に低下していますから、節約できた手数料率の10分の9相当は期待収益率の低下となるのではないでしょうか。それとも、回数とかに関係なくコスト総額が期待収益率になるのかなぁ?わからないです。まぁもしそうなのだとしても、バブルの頃も今も一日の売買代金は大体1兆円ぐらいで、手数料率が10分の1とまでいっていないとしても手数料総額は今の方が少ないのは明らかだと思うのですが。

やっぱり現実問題としては、増えたとは言っても個人投資家よりもそれ以外の方が大きいわけで、いずれにせよオンライン証券の収益の影響力は大きくないでしょう。それに、期待収益率という点では世の中の金利水準とかの方が影響は大きいでしょうし、ご指摘のように税率が低くなっているということの影響も大です。あくまで現実的には。

それから、以下は間違いかと。
・「個人投機家の短期投機」と仰っていますが、いわゆるデイトレとかの短期投資主体の個人はごく少数です。少なくとも私の知る限りのデータでは、「個人投資家の大部分が短期売買志向の投機家である」という事実はまったく浮かび上がってきません。

・オンライントレードの発祥は、松井証券ではなく日本では大和証券です。直後の黎明期は今川証券のYさん(今はやめられました)が頑張っていました。手数料競争の発端はDLJ。松井証券の果たした役割は非常に大きいですが、発祥とか全部作ったとなると正確ではないと思います。松井証券と同じくマネックスもEトレもみんな頑張ってますからね。

「大切な人生の時間を「浪費」するアホ」とされている方から見れば、こんなことを論じあってる方が時間を浪費しているアホと思われるかもしれませんね(^_^;
あ!もしかしてコレは釣りか_| ̄|○
磯崎さんに釣られて釣られてしまったのか!(笑)

面白いテーマで、休日にあらためて色々考えたり勉強になりました。
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by kabulog | 2005-02-06 23:59 | 株・資産運用・仕事
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カブドットコム証券の「る~さ~!」が、株式投資の最新情報などをラクラク綴る。
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臼田琢美
(Usuda,Takumi)
カブドットコム証券常務執行役。
1966年大阪生まれ。1989年より証券会社、金融情報会社、年金運用会社を経て、旧日本オンライン証券の設立に従事、現在に至る。1996年インターネット上の投資家コミュニティとして国内最大規模の「かぶこーネット(株式投資向上委員会)」を立ち上げる。「る~さ~!」は当時からのネット上でのペンネーム。テレビ・ラジオ・雑誌・Webなどに数多く出演/連載し、株式啓蒙家として活躍中。主な出演番組にモーニングサテライト(テレビ東京)、がっちりマンデー(TBS)、日テレNEWS24、ブルームバーグTV、日経ブロードバンドニュースなどがある。リビング新聞で連載中。30万部突破のベストセラー「株の自動売買でラクラク儲ける方法」を生んだ仕掛け人。その他、主な著書・監修など:株の世界の歩きかた(日本経済新聞社)株の短期売買でサクサク儲ける方法(ダイヤモンド社)おいしい株主優待(かんき出版)

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